我慢は美徳じゃない 心身にストレスが及ぼす影響とストレスチェックのすすめ

心身にストレスが及ぼす影響とストレスチェックのすすめ

外部からのさまざまな原因によって緊張状態が続くストレスは、うまく発散できずにそのまま放置し続けると、体や心に影響を及ぼしてしまう。

体に起こる異変として主なものは、頭痛や胃痛、下痢や便秘などである。それ以外にもアトピー性皮膚炎や更年期障害の悪化や高血圧なども症状の1つであり、息切れや不眠症状を訴える人もいるのだ。

また、心に起こる異変としては、やる気や興味の低下、気分の落ち込みなどが挙げられる。些細なことでイライラしたり不安を感じるなど、気持ちのコントロールがうまくいかなくなってしまうのである。

このような体や心の異変は、その人の行動にも影響を及ぼし、飲酒や喫煙の量が増えたり、遅刻や無断欠勤、仕事のミスが増えるなどの異変が起こる場合がある。

以上のような影響が出ないようにするためには、まず自分がストレスを感じていることを自覚し、発散することが必要である。しかし、ストレスは無自覚で溜まってしまうこともあり、そのような場合には周囲の人が気づかせてあげることも大切だ。

ストレスがどのくらい溜まっているかは、従業員が常時50人以上働いている事業所に義務付けられているストレスチェック制度を利用することで、調べることが出来る。

高ストレスだと判定されれば、医師による面談など対策を受けることができるため、うまく利用することが望ましい。また、厚生労働省が就労者を対象としたオンラインで出来るストレスセルフチェックを提供しているため、利用して調べるのもおすすめである。